こちらでのご報告が遅くなってしまいましたが、
ふたり展 村松 知加 × とよた ともこ『 ミズ ノ オト ヒラク 』が無事に終わりました!
ご来場くださった皆さま、思いを馳せてくださった皆さま、ありがとうございました!今回の展示でたいへんお世話になった『 はるのうた 』喫茶店の店主・八幡さん、圭子さん。
ふたり展は、たくさんの人たちに支えられて、無事に終えることができました。ほんとうにありがとうございます。
今回の展示は、一昨年11月に村松さんからお声がけいただいて、初めて『はるのうた』喫茶店さんに訪れたのは2022年12月のこと。2023年3月にはボローニャへ行くこと、8月末から10月にかけての個展も決まっていたので、ふたり展をするとしたら冬以降と話していたことを思い出します。
ボローニャ国際絵本原画展開催中に展示開催する運びとなったのは、『はるのうた』喫茶店・圭子さんからのお声がけのおかげです。
この期間に開催が決まったことにより、ぎゃらりーさんぽ西宮に参加することになりました。
西宮市内のギャラリーや西宮市大谷記念美術館、西宮市観光案内所、西宮阪急百貨店などに私たちのDMを置いてくださるなど、バックアップがあったのもたいへんありがたいことでした。ほんとうにたくさんの人たちの力が動いていることを感じた展示でした。
期間中にはたくさんの作家さんたちと出会うことができ、お客さまともお話ができて、楽しい時間となりました。ふしぎなことがどんどんつながって……ご縁っておもしろいなぁと、つくづく思います。
展示会のテーマは、村松さんといろいろ案を出して、何度も話し合って決めました。
テーマである『 ミズ ノ オト ヒラク 』 は、
水 の 音 ひらく
水 の 御戸 開く
水 ノート ひらく……
このことばから連想するもの・ことを自由に受け取って感じてもらえたらと思います。今回展示した作品たちは、この展示が決まったところから搬入を迎えるまでの間に起きたできごとや、出会った人との間で沸き起こったことが有(形)となって生まれています。あの時間を過ごしたからこそ、できた作品です。
何かを感じてもらえたら嬉しく思います。
とても居心地がよくて、ほっこりできる素敵な空間で開催できたことをありがたく思います。ありがとうございました!
展示風景を少し
そして、ふたり展初日の23日は、♪ オープニングイベント 『どんどんつたわって』
村松知加さんによる絵本の読み聞かせからはじまって、森本隆彦さんによるウクレレ、ギター、歌に紙芝居、そして腹話術と盛りだくさんな内容で盛り上げてくださいました!笑いあり、ツッコミありの温かい時間✨ありがとうございました!
* 絵本の読み聞かせ *
1.『コーベッコー』 作・スズキコージ( BL出版 )
朝陽とともにはじまる絵本。神戸港の描写が力強くパワフルで、神戸のまちの魅力がつまった絵本。スズキコージさんのエネルギーが満ち満ちていて、絵を見ているだけで元気が出ます。
2.『どんどんつたわって』作・とよたともこ( 手製本絵本 )
ことばのない絵本。コロナ禍を経たからこそ生まれた作品。ひとつ、ひとりの光(灯)は偉大。
3.『にじ』 詩・新沢としひこ/絵・あべ弘士( アスク・ミュージック )
1991年に発表された「にじ」(作詞・新沢としひこ/作曲・中川ひろたか)は、空を見上げたくなる歌。この歌から想像して絵を描いたのは、あべ弘士さん。のびやかな絵が素敵です。会場のみなさんと歌をうたいました〜!
この絵本に決まるまで、結構な数の絵本候補が出ました。私が作った絵本で読み聞かせすることになるなんて、まったくの予想外でしたが、そんな流れになったのも不思議なことです。
オープニングイベント 『どんどんつたわって』に出演してくださった森本隆彦さんとの打ち合わせの中で、ラスト曲が森本さんのオリジナルソング『ふねを出そうや』に決まったことで、それまでに決定していた絵本がガラリと変わりました。
阪神・淡路大震災復興の曲として今から19年前に作られた『ふねを出そうや』は、森本隆彦(村雨誠吾)さん作詞で、作曲は村尾茂寿さん。歌詞の中には港がこわれたとしても舟を出そうとする勢いやエネルギーが満ち溢れた歌です。祈りを込めた曲をラストに。みんなでサビの部分も歌いました~!
そして、最終日29日のイベントは、
『 空を見上げたら、なにがみえる? 』
K・かぼすのお二人(原田博司さん・妙子さん)によるオカリナ演奏と高井千香さんによる絵本の読み聞かせ✨
オカリナの心地よい音色が会場中に響き渡り、耳をすませて過ごす時間はとっても豊かな時間に感じました。
オカリナの生音と高井さんの声と絵本の世界が融合しあうぜいたくな時間☺️
みんなで「にじ」「星めぐりの歌」を歌ったり、楽器を鳴らしたり、楽しい時間でした✨ありがとうございました!
* 絵本の読み聞かせ *
1.『ふしぎな月』 絵・吉田尚令 文・富安陽子( 理論社 )
まあるい不思議な月が空にのぼります。輝く月に照らされた虫や草花、生き物たちはどうなっていくのでしょうか。美しい絵に、心地よい言葉。読んだあとは、ここではないどこかの町や国のことに思いを馳せました。
2.『にじ』 詩・新沢としひこ/絵・あべ弘士( アスク・ミュージック )
3.『よあけ』作・画 ユルー・シュルヴィッツ 訳・瀬田貞二( 福音館書店 )
夜明け前の山に囲まれた湖のほとりで、おじいさんと孫が眠っています。静けさに耳をすますと音がします。夜中から朝への移り変わりをていねいな描写で語ります。
今回の展示やイベントについては、村松さんといろいろ話し合って決めてまいりました。1人で難しいことも2人揃えば新しいアイデアが浮かんで、どんどん決まって、また変化して(笑)何倍にも掛け算になっていったように思います。
いろんな人たちのおかげで無事に開催することができました。関わったすべての皆さまに感謝いたいます。会場に置いていたアンケートに記載してくださった皆さま、展示中に寄せ描きしてくださった皆さま、作品をご購入くださった皆さま、ありがとうございます!
いろんなご縁がつながって嬉しいです。次回はいつ展示するか未定ですが、今回出会った皆さまや、不在していてお会いできなかった人たちといつかどこかでお会いできたら嬉しく思います。
ありがとうございました!
とよたともこ